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MEX、新型メールサーバを開発
〜添付ファイルをはぎ取り、Webでのアクセスに変換、情報漏洩対策、
ウィルス対策にも効果的〜

2005.02.28

 メディアエクスチェンジ株式会社(以下MEX, 本社:東京都豊島区、代表取締役社長:吉村 伸、資本金:16億4,150万円、東証マザーズ:証券コード3746、http://www.mex.ad.jp)は、電子メールに添付されるファイルを自動的にはぎ取ってWebサーバに記録し、宛先にはかわりにURLを通知する新しいタイプのメールサーバ(仮称:Ripgate)を開発しました。

 MEX はコンテンツ事業者にサーバの運用環境を提供するとともに、高速大容量の基幹ネットワークを活かした高品質なインターネットサービスを展開、IX (※1)-iDC複合型のデータセンターとして、大規模サイト運営事業者、ISPなど多くの企業より高い評価をいただいております。 MEXではこうした経験を生かし、自らのネットワーク運用に役立てるためのソフトウエア開発を行ってきており、これまでもネットワーク監視ソフトウエアの開発等を行ってまいりました。

 今回は、急増する電子メール添付型のウイルスや、スパムメール対策のため電子メールシステムに高い関心を持って研究開発を行ってきた活動のなかで、電子メールクライアントで添付ファイルとして扱われるMIMEマルチパートメール(※2)の扱いに注目し、添付されたファイルを最終的な宛先にエンコードして送る代わりに、これを中継サーバ(送信メール情報と認証情報をメールサーバへ送信)ではぎ取り、Webサーバに格納し、電子メールには代わりにURLを埋め込んで送信するというシステムを開発しました。この技術は現在特許申請中です。
 この電子メールの受信者は、メールクライアントでURLをクリックすることで、多くのメールクライアントで採用しているブラウザ連動機能によって、Webサーバへアクセスし、添付されていたファイルを閲覧することができます。この際、あらかじめ発行されているID, パスワード等のアクセス権、SSLによるアクセスなどでコンテンツを保護します。Webサーバでは、電子メール本文、添付ファイルに対するデータベースを作成し、同一ファイルの再送信や、特定のファイルの外部への流失を監視します。
  電子メール受信者に対するアクセス権の設定は、メール送信と独立して管理者が設定するため、ファイルを送信しても電子メール受信者が直ちにこれを得られるとは限りません。また、ユーザごとに送信先メールアドレスをドメイン、アドレスごとに制限することができる機能をあわせて備えており、電子メールによる情報流出を監視、制限することができます。
 また、単純に大きな添付ファイルを宛先にいきなり送ることがないので、モバイル環境などでのアクセス時にも添付ファイルは別に後ほどアクセスすることができます。はぎ取られたファイルは有効期限を設けることができ、一定期間経過後自動的に削除されるほか、未来に有効期限を設定することで、一斉に情報への開示を許可することなどができます。
 また、多くのコンピュータウイルスが添付ファイルの形式をとるため、ウイルスが直接電子メールクライアントへ送られることが少なくなります。Webサーバ上でのウイルススキャン機能はオプションとして提供する予定です。HTMLメールについても、メールクライアントで直接表示を行うのではなく、Webサーバに格納後 Web クライアントによってアクセスするようにも変更可能になるため、メールクライアントの機能を制限することも容易になります。

 本電子メールサーバについては、来る3月7日に行う、MEXUM7th(MEX Users' Meeting) において、プレゼンテーション、デモンストレーションを行う予定です。
今後、性能評価等の試験を経て、2005年9月の発売を予定しています。本システムのプログラム作成は、株式会社オムニサイソフトウエア(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:藤原 敏樹、資本金:1億9,150万円、http://www.omnisci.co.jp/)が担当しており、カスタマイズやテクニカルサポートを行う予定です。また現在、システムインテグレーションを行うパートナーを募集しています。

※1【IX(インターネットエクスチェンジ)】
ISP(インターネットサービスプロバイダ)のネットワークを相互に接続し、トラフィックを中継する相互接続地点

※2【MIMEマルチパートメール】
電子メールの形式。1つのメール中に、本文、画像、音声などの異なる種類のデータを格納する方式。

 


<メディアエクスチェンジ(MEX)について>

 MEXは、地域系(電力系)通信事業者各社ほかの出資により設立され、1997年9月、サービスを開始。現在では、東京・池袋において付加価値の高いインターネットデータセンター(iDC)サービスの他、広帯域で高品質なインターネット接続サービス等を展開しています。2004年9月、東証マザーズへ上場。


メディアエクスチェンジ会社概要

 ・商号 : メディアエクスチェンジ株式会社(Media EXchange 略称:MEX )
 ・所在地 : 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 10F
 ・設立 : 1997年5月
 ・代表者:代表取締役社長:吉村 伸
 ・資本金:16億4,150万円
 ・主要株主:株式会社パワードコム、吉村 伸、東京電力株式会社 他
 ・従業員:16 名(2004 年8月末現在)
 ・主な事業内容:電気通信事業法に基づく電気通信事業
  (IX アクセスセンターサービス、 インターネットサービス等)など

メディアエクスチェンジ代表者略歴

氏名:吉村 伸(よしむら しん)
 1959年愛知県生まれ、東京大学大学院修士課程卒業。東京大学助手(教養学部、情報ネットワークシステム運用センター)時代、学内ネットワークの構築、運用に従事し、Wide Projectに参画。ボードメンバーとし活躍する。1993年1月より株式会社インターネットイニシアティブに勤務、取締役技術統括部長、株式会社アイアイジェイメディアコミュニケーションズ取締役副社長を歴任。1996年6月同社退社、同8月株式会社ネットワークカタリストを設立し、代表取締役を務める。1997年5月メディアエクスチェンジ株式会社設立と同時に代表取締役社長に就任、現在に至る。


本ニュースに関するお問い合わせは...

報道関係,一般からのお問い合わせ先

メディアエクスチェンジ(株) 営業・カスタマーサービス部
Tel:03-4306-6543 Fax:03-4306-6529
E-Mail:info@mex.ad.jp

 

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